時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

アフリカ単一起源説はイルミナティーの謀略か

  今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ホモ・サピエンスの祖がアフリカ大陸において発生していたとしましても、ホモ・サピエンスの祖が黒人種を意味しないことは、昨日、指摘いたしました。では、NHKも含めて、なぜ、ホモ・サピエンスの祖と黒人種を同一視する解釈が生じるようになったのでしょうか。
 
そこで、アフリカ単一起源説と一対となって、世界中に知られるようになったアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の化石、「ルーシー」の問題が注目されてきます。
 
19741124日にエチオピア北東部ハダール村付近で「ルーシーLucy」と名付けられた318万年前の化石人骨が発見され、一躍、「全人類の祖の女性」として有名となります。ルーシーは、アファール猿人最古のものではなく、現生人類homo sapience sapienceに直接繋がるものでもなく、さらに、ルーシーの顎はほかの猿人のものにあまり似ておらず、むしろゴリラのような外観を備えていたのですが、なぜか、メディアは、ルーシーを「全人類の祖の女性」として世界中に喧伝するようになるのです。この結果、「ルーシー」の名は、エチオピアでは小さな町の飲み屋の名前にまで付けられるとともに、サッカーに「ルーシー記念杯」が創設され、フランスでは、分裂病の症例に「ルーシー・コンプレックス」、大腿屈筋群に現れる症状を「ルーシー症候群」と名付けた医学者が登場し、日本でも国立科学博物館が、文部科学省科学技術振興機構による「女子中高生の理系進路選択支援事業」委託業務でマスコットキャラクターに採用され、2008年度から2009年度に行われた女子中高生向けイベント「ルーシーと私の楽しむカガクの時間」で使用されるなど、いわば、社会現象となります。
 

化石の「ルーシー」は、発見最初の晩に、ビートルズの曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズLucy in the Sky withDiamonds」がテープレコーダーから繰り返し流れていたからであるとされております(当夜の騒ぎの中で、具体的に誰が提案してそう命名されることになったのかなどは分からなくなっているそうです)。しかし4月28日付本ブログにて述べましたように、「ルーシーLucie」という名が、「イルミナティIlluminate」と同じく、‘光’を意味している点は注目されます。すなわち、‘ルーシー現象’の背後には、イルミナティーがある可能性を指摘することができるのです。

 

このように考えますと、人類発祥過程の解明問題につきましては、科学的アプローチを行う人々の他に、カルト的アプローチを行う人々がおり(おそらくはイルミナティー)、NHKの『人類誕生』は、カルト的アプローチ集団の影響を受けて製作されていると推測することができるのです。


 

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(続く)