時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イルミナティーは「ニュートンの予言」を知っていた?

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。アーサー・C.クラーク氏Arthur C. CLARKEのSF小説、『2061年宇宙の旅2061:Odyssey Three』と邦訳されているこの小説のタイトルが、英文原書では『2061年』という年代のみのタイトルであることも、イルミナティーと、『聖書The Bible』「暴露録(黙示録)The Revelation」との関連を示唆しております。
 
2016年1月12日付本ブログにて、人類史上、エポックメーキングとなるような人類にとりまして重要な年代をめぐりまして、「0・1・2・6の法則」、すなわち、厳密には、「1と2と6は一回のみ、0は何度使ってもよい法則The Rule of One Time 1, 2 & 6 and Any Time 0」が存在しており、この法則の存在を示す有力な一例として、『聖書』黙示録の「最後の審判の日the Judgement Day」の年代を、万有引力の法則などを発見した物理学者・数学者として知られるアイザック・ニュートンIsaac Newton(1642~1727年)が、西暦2061年と計算していることを、指摘させていただきました。
 

1930年代にポーツマス卿の邸宅から発見されたニュートンの遺稿の解析結果として、2007年6月21日に公表され、世界中に配信され耳目を集めた「ニュートンの予言The Newtons Prophecy」では、その年代は、「2060」年となっているのですが、ニュートンの時代に、英国では、新年の元日を、1月1日とする「新法the New Style」と、イースターとする「旧法the Old Style」が併存しており、新法にもとづく2061年の1月1日からその年のイースターの日までは、旧法では2060年なのです。ニュートンは、新法と旧法のいずれで、2060年という結論を導いたのかは不明ですので、2061年という年代は、まさに、ニュートンが「最後の審判の日」の年代として計算した年代と言えるのです。

 

「0・1・2・6の法則」は、古来、イルミナティーも含めたある限定的な人々の間では知られていたらしく、クラーク氏は、イルミナティーがこの年代を人類史上重要な年代として位置付けていることを知っており、『2061年』を著したのではないか、と推測することができるのです。


 

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(続く)