時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

フランス王家を滅ぼしたイルミナティーの目的は?

  今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。マリー・アントワネットの偽者をつくりだし、フランス王家を滅亡させたということは、イルミナティーにとってフランス王家が、不都合な存在であったことを示しております。では、どのような点が、不都合であったのでしょうか。
 
この点に関しまして、以下の3つの理由を指摘することができるかもしれません。
 
1)伝統的には、フランスの王家は、最も敬虔なるキリスト教徒にして、キリスト教の最大の擁護者とされてきた。条約などでも、しばしば、’The most Christian King’という表現が見られる。アンチ・キリストであるイルミナティーにとって、フランス王家のキリスト教の擁護者としての存在は邪魔であった。

2)もっとも、当時のフランス王家は、啓蒙思想の影響を受けて啓蒙君主化しており、国民の基本的権利の保障などにも関心を寄せるようになってきていた。このことから、独裁体制を好むイルミナティーにとってフランス王家は、不都合な存在となっていた。
 
3)フランス王には、その手で触れれば瘰癧が治るなど、奇跡を起こすことができるという言い伝えがあった。このことから、世界支配を狙うイルミナティーは、フランス王による奇跡がイルミナティーの世界支配を阻止するを怖れ、フランス王を亡き者しようとした。
 
4)マリー・アントワネットの服飾文化活動をイルミナティーが嫌った。今日でも、フランスの服飾文化は、高い評価を受けているように、マリー・アントワネットの‘メゾン’によってデザインされた洗練された服飾は、フランスの服飾技術・産業の発展に貢献していた。人類の非文明化・動物化・家畜化を目指すイルミナティーにとって、マリー・アントワネットの服飾振興策は、邪魔であった。
 
他にもあるかもしれませんが、このような4点が考えられます。明日は、第一点のフランス王家の啓蒙君主化について扱います。

 
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(続く)