時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

移民政策による日本の東南アジア化問題:日本は中華経済圏に飲み込まれるのか

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。本年4月から1号資格の外国人労働者が、政府間協定を結ぶ予定のベトナム、中国、タイ、インドネシア、フィリピン、ミャンマーカンボジア、ネパール、モンゴルの9ヶ国から入国してくることになります。これらの人々が数年後に、2号資格を取得いたしますと、永住者や日本国籍取得者となるわけですので、これらの9ヶ国やその国民性につきましては、検証を加えておく必要があると言うことができます。これらの9ヶ国を概観してみますと、以下のような共通点が見えてくるようです。
 
中国共産党政権の影響が強い
②民族的には純粋モンゴロイドポリネシア系である。
③色彩文化として原色を好む
④食材を油で処理する食文化である
⑤道端にしゃがむという“たむろ文化”がある
⑥躍動的な舞踏文化がある
⑦華僑経済圏との結びつきが深い
 
これらの共通の特徴は、実は、日本文化とは対極にあるという問題があります。日米同盟を結んでおりますように、日本は社会共産主義よりも資本・自由主義側に与しており、価値観に違いが見られます。日本人の色彩感覚は、原色よりも微妙なパステル・カラーやグラデーションを好むものであり、おさしみやおすしに代表されますように、油処理の少ない食文化であり、勤労を尊ぶがゆえに怠惰な印象を与える“たむろ文化”を好まず、お能や日本舞踊に代表されますように、動よりも静の舞踏を伝統とし、華僑経済圏の影響も低いのです。
 
9ヶ国には、日本文化と異なる共通の特徴があることを踏まえますと、中華経済圏の日本への拡大をともなった大量の外国人労働者の入国、及び、その移民化(日本国籍取得者)によって、将来、日本において文化衝突、あるいは、東南アジア文化化が生じることが懸念されてくることになります。

 
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(続く)