時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

政策立案に”節約競争”を!

 我が国の財政は、巨額の累積赤字のためにひどく傷んでおり、極めて危機的な状況にあります。そこで、わずかでもこの状況を改善させるために、少ない予算で最大の効果を引き出すことを競わせる、政策間競争のメカニズムを導入してはどうか、と思うのです。

 この”節約競争”は、政治と行政との両レベルにおいて競われることになります。政治にあっては、各政党が、選挙に際して経費節減を念頭においた効率性の高い政策を国民に提示することになります。もちろん、無駄な政策は廃止とします。また、行政にあっても、政策立案に際して、費用対効果に最大のウェイト付をした政策評価を行うことになります。これまで、予算を多く獲得することが官僚としての評価に繋がりましたが、これからは、如何に少ない予算で効率性の高い政策を実施できたかが、最大の人事評価の基準となるのです。

 財政問題も、政策立案のメカニズムを変えることによって、少しは改善に向かうことができるかもしれません。国民にとりましても、税負担が少ないに越したことはないのですから。