時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

韓国の対馬領有の主張は自己否定

 竹島問題の教科書解説書への記述をめぐり、韓国では、対馬まで韓国領であるとする主張が声高に唱えられていると言います。しかしながら、この主張、どう考えましても、自己矛盾に満ちていると思うのです。

 何故ならば、韓国側の領有権の主張とは、対馬倭寇の拠点であったため、1.14および15世紀に高麗や李氏朝鮮対馬遠征を行ったことと、2.対馬が朝鮮への朝貢を求めたことに依拠しているからです。1については、高麗および李氏朝鮮の侵略行為ですので、法的な根拠とはなりませんし、2についても、真偽のほどはわからず、日本国では、対馬が、李氏朝鮮との独占的な貿易特権を獲得したと理解されています(どなたか専門家の方がいらしたら教えてください!)。そうして、何よりも、もし、このような行為や出来事が領有権の根拠となるならば、歴代の中国王朝から侵攻を受け、さらには、中国の朝貢国に留まらず、属国となった歴史を持つ韓国は、中国から、韓国ならびに北朝鮮全土の領有権を主張されても反論できないことになりましょう。

 韓国は、自らの主張が、自らの国家の存立を危うくしていることに気付いていないのでしょうか。

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