時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

教員組織が道徳に反対する理由

 大分県で発生した教員採用試験の汚職事件については、組織的な犯罪と報じられながら、一体、何の組織がどのように関わったのか、その詳細は伝わってきません。”県ぐるみ”、ということなのかもしれませんが、汚職事件の組織的な背景を明らかにすることこそ、この問題を根源から解決するために不可欠の作業と言えましょう。

 ところで、教職員の組織と言いますと、日教組がすぐに頭に浮かびますが、道徳教育に日教組が消極的であることは、よく知られています。道徳とは、人が社会の中で生きる上で基本となる素養なのですが、教える教師の側に道徳心が欠けていますと、当然に、生きた道徳教育はできなくなってしまいます。大分県の件に限らず、数多くの教師による犯罪が報じられる今日の状況を考えますと、教師自身に道徳心が備わっているのか、疑わしく思われてしまうのも当然なのかもしれません。もちろん、一生懸命に教育に尽くしている先生方もおられますので、一概には批難はできないのですが・・・。

 学校の教室から道徳の授業から消えるとともに、教師の側の道徳心も低下してしまうのでは、全く困ったことになります。教育の再生には、教師の側の道徳心を蘇らせることが、何よりも大切なのかもしれません。

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