時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

福田政権の情報隠蔽体質

 福田内閣は、事あるごとに”国民の目線”や”国民の安心”を連呼しています。しかしながら、昨今の様子を拝見しいますと、どうやら、言行が一致しておらず、それが、福田政権に対する国民の信頼を著しく低下させている原因ではないか、と思うのです。

 例えば、毒入り餃子事件の報道についても、中国政府からの”口止め”要請に応じて、国民に情報を伝えることを怠りました。この件について、高村外務大臣は、天洋食品からの輸入はなく、日本国内でこれ以上の被害が発生する可能性はなかった、との言い訳を述べておりますが、問題は、被害の発生の有無ではなく、国民に対して情報を隠蔽したという行為そのものにあるのです。毒入り餃子事件は、刑事事件なのですから、両国の政治家が介入して、事件の原因究明を阻害することはあってはならないことなのです。
 
 たとえ首相が、安心を力説しても、マイナス情報を隠すことによる安心は、本物の安心とは言えません。むしろ、国民の不安感を高める要因ともなります。正直こそ、信頼の最大の源泉なのですから、政府の情報隠体質こそ改善すべきでなのではないでしょうか。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>