時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

たばこ税の論理で公序良俗を守る

 たばこ税の論理とは、喫煙は、自己の健康を損ねるのみならず、他の人にも健康被害を及すものであり、いわば、加害的な商品である、ということにあるようです。ただし、たばこ税の増税を決める前に論じておかなくてはならないことは、他者や社会に対して悪影響を与える商品は、たばこのみではない、ということです。

 加害性や反社会性を基準とするならば、たばこの他にも、課税すべき対象は他にも多くありそうです。例えば、しばしばネット上で意見が見られますように、パチンコやギャンブルへの課税強化も検討されてよいでしょうし、また、公序良俗に反するようなサービス業なども課税強化の対象に含めることができます。

 こうした公序良俗に反する商品やサービスに対する課税強化は、税金というよりも、課徴金として捉えるべきなのかもしれません。つまり、他人や社会に対して迷惑をかけたことに対するペナルティーということになります。増税については、たばこを狙い撃ちするのではなく、検討対象を広げる方が、国民の支持を得られるのではないか、と思うのです。

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