時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

新型インフルエンザ―休校措置で感染経路が拡大?

 関西で高校生を中心として新型インフルエンザの感染が拡大を続けていることから、4043校もの高等学校が休校措置を取ったと報じられています。この休校措置により、行き場を失った高校生が、外出して街で遊んでいる姿が多数目撃されているとのことですが、この行動を見る限り、休校措置が適切であったのか疑問に思うのです。

 何故ならば、外出を完全に禁止しなければ、ウィルスを保菌していながら潜伏期間にある高校生によって、街にウィルスが拡散する可能性があるからです。休校を決定した側としては、教室や学校間の交流の場における空気感染を防ぐためには、学校そのものを休校にすることがベストと考えたのでしょう。しかしながら、確認されているだけでも感染者が200名に迫る勢いであることを考えますと、相当数の高校生の方々が、既に罹患しているものと推測することができるのです。言い換えますと、外出している高校生のうちの何人かは、ウィルスのキャリア―である可能性が高いのです。

 学校での感染を防げても、不特定多数の人々が集まる街でウィルスの拡散が起きれば、感染の拡大の経路はさらに増え、むしろ、手に負えない状況になることも十分に考えられます(弱毒性であるならば、過度な措置は不要であるかも・・・)。もし、休校措置とするならば、休校期間の過ごし方については、暇をもてあまさないように自習の課題を出すなどして、自宅待機を求めるべきであったのかもしれません。

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