時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

権力を私物化する小沢幹事長

 定住外国人への参政権問題について、民主党小沢幹事長は、韓国民主党代表との会談で、”参政権問題は、私が民団と約束したことだ。約束は守られるべきだ”と述べたと言います。この発言から察しますに、小沢幹事長は、日本国の権力を私物化しようとしているように思われるのです。

 参政権付与の約束は、あくまでも、小沢幹事長が、個人的に民団と交わしたことであって、日本国が、その約束に拘束されることは全くありません。ましてや、民主党マニフェストにも記載しなかったのですから、日本国民とは、一切、約束などしていないのです。小沢氏が、私的な約束を守るために、日本国民の権利に関わる法案を成立させるとしますと、これは、明らかに権力の私物化となります。政治家が、外国人と結んだ個人的な約束を優先することは、売国行為と見なされるのではないでしょうか。

 民主党政権は、普天間基地問題については、国家の政府間で合意した公式の約束でありながら、この合意に拘束される必要はないと主張しつつ、私的な約束については、ぜひにも守るべきと述べているのですから、公私が倒錯しているとしか考えられません。国家権力は、国民からの預かりものであることを、忘れないでいただきたいと思うのです。

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