時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党は”ミニ独裁国家”?

 組織の構造が、その組織の考え方を表すことはよくあることです。現在の民主党の状況を見ておりますと、党内が、幹事長を独裁者に頂く”ミニ独裁国家”になっているように思えるのです。

 皮肉なことに、独裁体制への傾斜は、民主党が、政権与党となってから急速に進行したようです。もちろん、その背景には、党内の権力掌握を踏み台にした、国政の掌握を目指す権力欲が働いていることは一目瞭然です。独裁体制とは、自らの競合者を排除して成立しますので、民主党内の息苦しさは想像に難くありません。例えば、先の衆議院選挙では、最高レベルの学歴をもつ民主党候補者も数多く当選したはずですが(民主党候補者は優秀という宣伝に使われていた・・・)、政権発足後に報道されているのは”小沢チルドレン”といった独裁者の”取り巻き”の動向ばかりです。他の民主党議員は、一体、どこへ行ってしまったのか不思議な限りです。もし、幹事長を非難するような発言や改革案を提起すると、不利益を被るということでは、党内では、恐怖政治がまかり通っていることになりましょう。

 そうして、このことは、政党レベルでの独裁体制が、国政にも及ぶ可能性を示唆しているとも言えます。国民の多くは、民主党の体質から、国家に忍び寄る危機を読み取っているのではないでしょうか。

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