時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

保育所利用要件撤廃は社会主義政策か

 本日の新聞の一面には、”保育所の利用要件撤廃”の見出しで、パートや専業主婦にも門戸を開放するとの記事が掲載されていました。規制を緩和すれば、保育所の利用を求める家庭が増加しますので、働く女性の待機児童問題は、解決がさらに遠のきそうです。

 加えて、仕事を持たない主婦にまで利用を認めるとなりますと、家庭の主婦とは何か、という大問題が発生します。女性が仕事をやめて家庭にいる主たる理由は、子育てにあると考えられるのですが、これでは、この役割を否定するに等しくなります。公的な補助金も検討されているとのことですので、社会・共産主義国家が導入したような、子育ては社会での方針が見え隠れしているのです。

 待機児童問題の解消にもならず、家庭の役割を消し去るような政策が、果たして望ましいのか疑問なところです。働く女性にも、家庭にいる女性にとっても、マイナスになるかもしれないのですから。

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