時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

NHKの色彩感覚は中華風

 近年、頓にNHKを始めとしたマスコミの画面の色使いが変化してきていると感じる方は、私以外にも多数、おられるのではないかと思います。特に最近では、原色の赤と黄の濫用が目立ち、このツートン・カラーが中国の伝統的な配色であることを考えますと、中国の放送局の画面を見ているような錯覚を覚えるのです。

 どの国にも、伝統的な配色はあるもので、我が国は、古来、色そのものや色の組み合わせを微妙に使い分けてきました。中間色も多く、原色のストレートな使用を避ける傾向にもありました。国民から受信料を徴収することで、莫大な予算が保障され、技術の進歩によって、無数の色を容易にデジタル再現できるにようになったにも拘わらず、広告よろしく、NHKが原色を並べた画面しか造らないとしますと、それは、いかにも怠慢です。きれいな映像をつくろうとする意欲も見られず、しかも、それが、中華風となりますと、NHKが向く方向を疑ってしまいます。

 やがて、長期にわたってテレビの大陸風の色使いが氾濫しますと、日本人の伝統的な色彩感覚も麻痺し、最後には失われてしまいそうです。カラーコーディネータを雇用する予算の余裕があるはずなのですから、この現象は、意図的な劣化政策なのかもしれません

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