時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ゆとり教育世代の起死回生策は大学でのキャッチ・アップ

 ゆとり教育を受けた世代の受難は、就職にも及ぶ気配があり、企業では、この世代の採用を控えるのではないかとの予測もあります。外国人の採用枠を増やす企業が現れるのも、我が国の教育崩壊の結果とも言えますが、ゆとり教育を受けた世代にも、起死回生のチャンスはあります。それは、大学において、ゆとり教育による遅れを取り戻すのです。

 学生が勉強せずにアルバイトや遊び中心の生活を送るという大学のレジャーランド化は、我が国の大学の悪しき慣行として、しばしば内外から指摘されてきました。非ゆとり世代は、義務教育レベルでは、高い学力と豊富な知識を身につけながら、大学に入学した途端、さらにその先を行くことを止めてしまうのです。このことは、反面、ゆとり教育世代のチャンスを意味しています。何故ならば、非ゆとり世代が、無意味に過ごした4年間を十二分に活用すれば、同レベルに追い付く可能性があるからです。

 ゆとり教育世代は、あきらめずに、社会人になるまでの間に、ぜひ、遅れを取り戻すべく頑張っていただきたいと思うのです。またそれは、大学にとりましても、脱レジャーランドのチャンスになるのではないでしょうか。

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