時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国漁船で日本国が目覚めた年

 今年も残すところ、あとわずかとなりました。この一年を振り返りますと、尖閣諸島沖で起きた事件こそが、最大の政治的な事件であったように思うのです。

 ”太平の眠りを起こす蒸気船…”は、ペリー提督率いる黒船が浦賀に現れた時に詠まれたものです。この時とは違った意味で、中国漁船は、日本国民の眠りを覚ますことになりました。戦後、日本国を守ってきたはずの憲法第9条も、国連も”夢”となり、目を覚ました時には、急速な軍拡で強大化した中国が迫っていたのですから。

 黒船来航で目が覚めた当時の日本人は、植民地化を防ぐべく、あらゆる努力を惜しみませんでした。一世紀以上の時を経て、今日の日本国もまた、中国の属国化という危機に立ち向かうべきと思うのです。

 本年は、拙い本ブログの記事をお読みくださいまして、ありがとうございました。皆様方が、良いお年をお迎えになられますよう、心よりお祈り申し上げております。

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