時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

フランス政府のルノー機密漏洩事件の対応に学ぶ

リンク: <a title="ルノー高官による企業秘密流出=情報の買い手は中国か―フランス - 速報:@niftyニュース" href="http://news.nifty.com/cs/world/chinadetail/rcdc-20110109012/1.htm">ルノー高官による企業秘密流出=情報の買い手は中国か―フランス - 速報:@niftyニュース</a>.

 ルノーのEVに関する先端技術が幹部買収により漏洩した事件に対して、フランスでは、サルコジ大統領は、中国の関与の調査を支持したと報じられています。この対応に、日本国政府も学ぶべきではないかと思うのです。

 ここ数、日本企業が独自に開発した技術が、外国企業に漏洩したと推測される事件は何軒も起きています。しかしながら、日本国政府は、相手国への配慮からか、見て見ぬふりを決め込み、事件の徹底調査に乗り出したというニュースは聞こえてきません。政府には、自国企業の権利を保護する責任があるのですから、この及び腰の態度は、保護義務の放棄、あるいは、怠慢となります。

 急激な経済成長を遂げた中国は、次世代産業でも主導権を握るべく、莫大な資金をもって、技術の獲得に乗り出しています。それが、非合法な手段であれ…。民間企業だけでは、調査能力に限界がありますので、政府こそが、技術漏洩事件の真相究明と解決に乗り出すべきと思うのです。

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