時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

原発再稼働発言―誰が谷垣自民党総裁を批難できるのか

 昨日、谷垣自民党総裁が、点検のために停止状態となっている原発について、再稼働すべきと発言したと報じられていました。この発言に対して、脱原発派の人々は早々に批難の声をあげているようですが、谷垣総裁は、迫りくる危機を理解し、極めて正直に原発再稼働の必要性を語ったのではないかと思うのです。

 この発言で、自民党の支持率が下がるとする憶測もあるようですが、日本国内の世論が、それほどまで反原発に傾いているとも思えません。代替エネルギーの準備もなく、来年春までに全国全ての原発が停止するとしますと、日本経済も国民経済も大打撃を受けることを、国民の多くが気付いてきているからです。原発反対派の人々は、作家や芸能人など、産業に直接かかわる人々ではありませんので、悠長な脱原発論を無責任に主張することができます。しかしながら、雇用の確保も含めて、国民生活が不安定化し、最悪の場合には破滅的な影響を受ける以上、原発再稼働は、政治家が取り組むべき早急に課題です。

 脱原発派から叩かれることを覚悟の上で、谷垣総裁が、自国の経済と国民生活を考えてこの発言をしたとしたら、誰が、氏を批難できるというのでしょうか。脱原発派の人々も、無責任に国民を煽るのではなく、原発の再稼働を求める声に対して、聞く耳をもつべきと思うのです。

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