中国の海洋汚染調査―日本国政府も対応策を

　中国政府は、福島第一原発事故による汚染を調査するために、西太平洋海域に、二度目となる調査船を派遣したと報じられています。中国側の説明によりますと、調査隊員30名以上、期間35日、全航程約9300キロに及ぶ大規模な調査なそうです。

　表向きの調査目的は、放射性物質の拡散状況といった海洋汚染とされていますが、本当のところはどうなのでしょうか。汚染調査にしては規模が大きいようですし、近年、中国は、覇権主義的な海洋戦略により、太平洋への進出を狙っていることを考えますと、何らかの別の目的も含まれているのかもしれません。また、この調査の結果として、中国政府は、日本国政府を震撼させるような汚染データを公表するかもしれません。それが、たとえ偽りであったとしても・・・。

　日本国政府は、西太平洋海域における中国の行動に注意を払うべきですし、自国もまた、中国からの一方的な主張に対抗するためにも、汚染状況については、正確なデータを掴んでおくべきと思うのです。

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