大阪ダブル選挙に見る政治の行き詰まり
昨日実施された大阪の”ダブル選挙”で、維新の会の橋下氏と松井氏が”ダブル当選”したことで、本日のブログ版は、この話題でもちきりのようです。そこで、本ブログでも、この選挙から見える、日本政治の問題点を挙げてみることにします。
第1に、維新の会の勝利は、既存の政党が如何に国民からの信頼を失っているのかを示しています。この点、既成政党や組織票への批判票を集めたことが、維新の会の勝因とも言えます。
第2に、本選挙は、既成政党の枠組みが、如何にいい加減で曖昧であるかをも示すことになりました。民主党と自民党が手を結んで維新の会に対抗したのですから。既成政党への不信感は、こうした各党の無節操な態度にも原因があります。
ただし、選挙に勝利した側の維新の会にも問題がないわけではありません。週刊誌の報道によれば、橋下氏は、暴力団の亡父と親族がいたそうですので、”政治の浄化”や治安の改善が実現できるのか疑問符が付きます。この点が、第3の問題点です。
第4に、独裁容認の橋下氏への市民の期待が、”救世主願望”であるならば、それは、大阪の病理の裏返しかもしれません。それほどまでに、大阪は、苦境にあるということだからです(高い生活保護受給率など…)。
第5に、この選挙にも、”タレント候補者”の問題を見ることができます。マスコミを批判しつつ、橋下氏自身もまた、マスコミによって知名度を得ることができたのですから。
第6に、維新の会は大阪都の実現を目標に掲げており、日本国の姿を変えようとしています。大胆な構想を打ち上げることが戦術としますと、それは、望ましいのか、望ましくないのか・・・。背景があるのか、ないのか・・・。
両氏への評価は、実際にどのような政策運営を行うかによって決まってくるのでしょうが、大阪のダブル選挙は、日本国の現状について、様々な問題を投げかけていると思うのです。
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第1に、維新の会の勝利は、既存の政党が如何に国民からの信頼を失っているのかを示しています。この点、既成政党や組織票への批判票を集めたことが、維新の会の勝因とも言えます。
第2に、本選挙は、既成政党の枠組みが、如何にいい加減で曖昧であるかをも示すことになりました。民主党と自民党が手を結んで維新の会に対抗したのですから。既成政党への不信感は、こうした各党の無節操な態度にも原因があります。
ただし、選挙に勝利した側の維新の会にも問題がないわけではありません。週刊誌の報道によれば、橋下氏は、暴力団の亡父と親族がいたそうですので、”政治の浄化”や治安の改善が実現できるのか疑問符が付きます。この点が、第3の問題点です。
第4に、独裁容認の橋下氏への市民の期待が、”救世主願望”であるならば、それは、大阪の病理の裏返しかもしれません。それほどまでに、大阪は、苦境にあるということだからです(高い生活保護受給率など…)。
第5に、この選挙にも、”タレント候補者”の問題を見ることができます。マスコミを批判しつつ、橋下氏自身もまた、マスコミによって知名度を得ることができたのですから。
第6に、維新の会は大阪都の実現を目標に掲げており、日本国の姿を変えようとしています。大胆な構想を打ち上げることが戦術としますと、それは、望ましいのか、望ましくないのか・・・。背景があるのか、ないのか・・・。
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