時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

無党派層は左翼支持の誤算

 自民党が、圧倒的多数の議席を獲得して幕を閉じた先の衆議院選挙。この選挙結果については、左翼勢力を中心に、不自然とする不満の声も上がっているようです。

 小選挙区制に要因を求める人々がいる一方で、特に、惨敗を喫した日本未来の党の支持者の人々は、”不正選挙”を疑ったり、若者の投票率が低かったことをネット上で問題視しています。しかしながら、無党派層や若年層は、日本未来の党を含む左翼を支持する、と決めつけていたことが、そもそもの誤算なのではないかと思うのです。同じく第3極に分類されていた日本維新の会は、民主党と並ぶほどの議席を獲得しており、無党派層の票が、既成政党ではなく、第三極に流れたと言うことはできます。しかしながら、その流れた先は、左翼政党ではありませんでした。あるいは、自民党公明党との連立が予想されたため、保守層の一部が、太陽の党系の議員も所属する日本維新の会に一票を投じた可能性もあります。何れにしましても、無党派層であっても、有権者が、左翼的な政策を掲げる政党を避けたことだけは、確かなのです。

 戦後の学生運動の記憶のせいか、無党派層や若者は左翼を支持するもの、とする固定観念が、ここしばらくの間、選挙予測として定着してきました。しかしながら、今回の選挙結果は、この固定観念を覆しています。現実を無視した無責任な政策を掲げる左翼勢力に対して、国民の多くが明確にNOを突き付たことが、今回の選挙結果には表われていると思うのです。

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