時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

外相には気骨のある人物を

 安倍政権の発足を直前にして、閣僚人事の行方が国民の注目を集めております。特に、マスコミなども重大な関心を寄せているのが、外相ポストのようです。

 民主党政権の弱腰外交が、周辺諸国の強硬姿勢を増長させたとする反省から、自民党政権には、外交の立て直しが期待されております。この点を踏まえますと、外相には、気骨のある人物が相応しいことは言うまでもありません。マスコミ報道によりますと、既に、石原伸晃氏や川口順子氏の名前が挙がっておりますが、両名とも、過去の言動からしますと、いささか不安があります。石原氏は、”中国は攻めてこない”発言で批判を受けたことに加えて、総裁選では、中国との”話し合い”を主張しておりました。川口氏もまた、京都議定書の交渉において安易に妥協したために、日本国のみが過重な温暖化ガス削減義務を負うという事態を招きました。これらの過去を考慮しますと、外相として、毅然とした態度で領土を守ることができるのか、疑問に思うのです。

 国際法、並びに、歴史に鑑みましても、尖閣諸島竹島も、疑いなく我が国の領土ですので、中国や韓国ペースに呑まれ、”共同管理”の方向に誘導されたのでは、後世に禍根を残すことになります。それは同時に、国際法秩序の崩壊をも意味するのですから、外相には、ぜひ、領土と国際社会の安全を守り抜く覚悟をもった人物を起用していただきたいと思うのです。

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