時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

石油備蓄と原子力発電

 韓国での石油備蓄案も然ることながら、経済産業省では、石油備蓄法の改正にも取り組むと報じられています。東日本大震災での教訓を生かすとのことですが、この問題、原子力発電とも深く関わっていると思うのです。

 何故ならば、石油や天然ガスといったエネルギー源は、常時、継続して輸入する必要がありますが、原子力発電については、一旦、燃料が輸入されますと、以後、長期的に利用できるというメリットがあるからです。核燃料サイクルが実現すれば、さらに長期化できるのですが、原子力発電が、”自給エネルギー”としてカウントされる理由もここにあります。もちろん、石油の備蓄は重要な課題ですが、エネルギーの備蓄という観点からしますと、脱・反原発は、緊急時において使用できるエネルギーを大幅に減少させることになりかねないのです。特に、海上封鎖などにより、輸入が滞るような事態が発生しますと、石油の備蓄だけでは、心もとありません。

 原子力発電については、声高の批判もあるのですが、そのメリットについては、正当に評価してもよいのではないかと思うのです。

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