時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党政権の財政再建は増税頼み

 本日、政府は、来年度の予算案を発表したそうですが、実質的には、過去最高の予算規模とのことです。東日本大震災の復興費は別としても、この様子ですと、民主党政権財政再建案は、将来の増税頼みのようです。

 財政については、仙谷由人政調会長代行が、消費税率15%論を主張したとも報じられています。しかも、「10%分、25兆円ぐらいは歳入をちゃんとした税収で確保できる財政をつくらないと、5年でこの国は崩れる」とも語ったとされており、財政破綻の危機感がないわけではないようです。そうであるならば、歳出削減にも力を入れるべきなのですが、削った分野と言えば、先端科学技術分野など、将来の経済成長の芽を摘むような予算ばかりです。しかも、経産省の産業空洞化促進政策は、目に余るものがあり、消費税などの税率を挙げたところで、期待どおりの歳入増になるとは限らないのです。

 歳出面にも踏み込むとともに、産業の空洞化を防ぎ、経済活動を活性化策を打ち出さないことには、我が国の財政は、悪化の一途を辿ると思うのです。

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