時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

恐るべきNHKの陰湿な執念

 先日の日曜日の9時に、NHKが、大英博物館を紹介するシリーズの一環として、日本国の古墳時代を扱う番組を放映していました(NHKスペシャル)。明治時代に来日した英国人が収蔵したコレクションから、日英共同チームが、古墳時代の実像に迫るという企画です。

 新たな発見もあるということで、期待して視聴したのですが、やはり、残念な内容の番組と言わざるを得ませんでした。何故ならば、NHKお得意の歴史の捏造と刷りこみが、各所に見られたからです。例えば、番組の後半で、何故か、唐突に、6世紀(523年)に、朝鮮半島で造営された武寧稜が登場し、イギリス人の研究者に、”古墳の原型は外来であっても、その後、日本国で独自の発展を遂げた”といった趣旨のコメントさせているのです。もちろん、このイギリス人研究者の個人的な見解であるかもしれませんが、卑弥呼の陵ともされる箸墓古墳は、最古の大規模前方後円墳として知られ、築造年代は、3世紀頃とされています。ですから、古墳の原型が外来であるはずもなく、合同研究に参加した日本人研究者が、この事実を指摘し、訂正しないことも奇妙なことなのです。

 この番組、内容よりも、国民を”朝鮮半島由来史観”で洗脳しようとするNHKの陰湿な執念だけが目立ち、不快感だけが残りました。NHKは、悪質な意図が国民に見抜かれていることを、自覚すべきではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>