時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

歴史の直視-日本側の台詞では

 最近、中国、韓国、そして北朝鮮は、事あるごとに、日本国に対して”歴史の直視”を求めるようになりました。しかしながら、この”歴史の直視”ほど、奇妙なねじれ現象もないのではないかと思うのです。

 日本国では、ここ数年、史料に基づく学術的な検証やネット上での視覚情報の広がりを受けて、近隣諸国との関係を含む近現代史の実像が明らかになりつつあります。戦後、左翼知識人や日教組を中心に流布されてきた自虐的な歴史観は、ようやく修正局面に入り、歴史を直視する環境が整ってきたのです。ところが、日本国が、歴史の直視を始めた途端、中韓北の三国もまた、日本国に対して、執拗に”歴史の直視”を要求するようになりました。全く、逆の意味で。つまり、近現代にあって、日本国は、一方的な侵略国であり、加害国であったとする”歴史認識”を、”歴史の直視”という言葉で強要しようとしているのです。

 歴史を直視しようとすればするほど、”歴史の直視”要求が強くなるという奇妙な現象は、明らかに、異常なことです。このねじれ現象、中国、韓国、北朝鮮が、真の歴史を直視ないことには、ねじれは直りません。つまり、歴史の直視とは、日本側の台詞なのではないかと思うのです。

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