時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

京都府の無慈悲な外国人留学生永住権特区

 京都府では、府内の大学を卒業した外国人留学生に対して、永住権を付与する特区構想が打ち出されたそうです。大阪の橋下知事の「外国人特区」と言い、最近、地方自治体による破壊的な”特区構想”が相次いでいます。

 京都府の特区構想には、”優秀な外国人を集めて、京都府の競争力を高める”といった、もっともらしい説明が付されています。しかしながら、大学の卒業証書一枚で、有能な人材であると認定できるわけもなく、現実には、大学で勉学に励むよりも、アルバイトに精を出している留学生も少なくないようです。日本人の大学生ですら、就職は簡単ではない現状を考えますと、外国人の新卒市場への大量参入は、日本人学生の就業チャンスの減少を意味します。日本人の場合には、就職に失敗した場合、家族の被扶養者になる道もありますが、外国人の場合には、即、生活保護となりかねません。否、京都の大学の卒業証書さえあれば、日本国で、生涯にわたり手厚い社会保障を受けられるとなりますと、これを目当てに、大量の留学生が押し寄せるかもしれないのです。その財政負担は、日本国民と京都府民が負うのですから、影響は甚大です。また、中国や韓国からの留学生が多数を占めていますので、産業スパイが紛れ込むことにもなれば、企業に損害を与えることにもなりかねません。

 先を見越せば、マイナスばかりなのですから、実のところ、京都府民が、この構想を歓迎しているとは思えません。“京都のため”と理由づけしながら、負担を府民に押し付けようとする京都知事は、府民を蔑にしていることにおいて、無慈悲であると思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>