時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

朝鮮学校問題-”子ども達に罪はない”の誤魔化し

 神奈川県の町田市では、態度を一変して、朝鮮学校の生徒達への防犯ブザーの配布を決定したそうです。地方自治体での朝鮮学校への支援見直しが相次ぐ中、町田市の措置は、残念ながら制裁強化の方向性に逆行しております。

 朝鮮学校支援問題については、決まり文句のように、”子ども達には罪はなく、朝鮮学校の生徒達が、日本国を良い国であると認識するよう継続すべきである”との識者の声が聞かれます。朝鮮学校の生徒にも、日本人の生徒と同様の支援を施せば、日本国を民主的で公平な国と見なし、敵視しなくなるであろうと…。しかしながら、この言い分には、巧妙な誤魔化しがあると思うのです。日本国が、いままで通り支援を継続すれば、子ども達は、日本国が、北朝鮮の体制に妥協していると見なすことでしょう。そして、本国や朝鮮学校の教育に対して、何らの疑問も抱かないことでしょう。朝鮮学校の生徒達の無批判な態度を助長しかねないことを考えれば、日本国政府地方自治体も、悪しき”寛容”は禁物です。むしろ、朝鮮学校の生徒達に対して、民主主義、自由、法の支配…を尊ぶ国の毅然とした姿勢を示すべきです。本国が独裁体制の下で暴力的な行為を行えば、当然に制裁を受けることを、朝鮮学校の生徒達は、今回の事件を通して学ぶべきなのです。

 ”子ども達に罪はない”は、誰もが反対しがたい言葉ですが、教育においては、”子ども達を罪人にしない”ことも大事な目標です(現状のままでは、朝鮮学校において、テロリストや工作員が増産され続ける…)。北朝鮮の暴挙は許されないことを、支援打ち切りという措置で朝鮮学校の生徒達に伝えることは、洗脳教育によるテロリストや工作員の養成を防ぐ手段でもあると思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>