時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

子宮頸がんワクチン-問われる菅元首相の責任

 子宮頸がんワクチンについては、その導入時から、様々な問題や懸念が寄せられていました。いわば、見切り発車の形であったのですが、案の定、深刻な副作用の報告があったことから、厚労省では、接種の勧奨は中止するそうです。

 子宮頸がんワクチンの導入に踏み切ったのが、薬害エイズ問題で、一躍名を挙げた菅元首相であったことは、まことに皮肉なことです。薬害エイズ事件に際しては、菅元首相は、国民の命と健康を軽視した、として、当事の厚生省や製薬会社を激しく糾弾しておりました。ところが、子宮頸がんワクチンに関しては、リスクの指摘や疑問の声に一切耳を傾けることもせず、菅政権は、あっさりと、定期接種の対象とする法案を通してしまったのです。これでは、薬害エイズの時に演じた国民のために闘う姿は、単なるパフォーマンスと見なされも仕方がありません。子宮頸がんワクチンに関しては、国民の健康を無視したのは、当の菅元首相なのですから…。

 ワクチンの接種は、今年の4月から始まったそうですが、副作用には回復が見られないケースもあるそうです。仮に、一生涯副作用を背負うことになりますと、これは、”第二の薬害エイズ事件”となります。菅元首相は、薬害事件によって首相の座に上り詰め、そして、薬害事件によって没落してゆくのではないかと思うのです。

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