時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本国政府による弾薬供与―不安視される韓国軍

 南スーダンPKO部隊の弾薬が不足し、日本国政府から供与を受けた韓国軍。1万発の弾薬は然程の量ではないとはいえ、人道を根拠とした日本国からの緊急無償提供によって、韓国部隊は、一先ずは安堵しているかもしれません。しかしながら、この事件、韓国軍に対する信頼性を著しく損ねたのではないかと思うのです。

 銃弾が足りないという状況は、本来、軍隊にあっては、命とりともなります。スーダン情勢は、俄かに緊迫化したとはいえ、最悪の状態を想定して準備すれば、派遣部隊の弾薬不足という事態は防ぐことができたはずです。実際に、同様に南スーダンで活動している陸自には、韓国に1万発の銃弾を供与する余裕があったのですから、韓国軍の準備不足は否めません。これが、実際に戦争であったとしますと、武器弾薬が足りないといって他国軍隊に泣きつくことは簡単にはできませんし、できたとしても、同盟軍を危険に晒し、作戦を狂わす原因ともなります。韓国と組む国は、戦争で敗北すというジンクスがありますが、韓国軍の杜撰な計画と行動を見ておりますと、このジンクスは、あながち外れてはいないように思えるのです。

 日本国の信頼性を落とすために、あの手この手で工作を仕掛けている間に、刻一刻と、自国の信頼性が崩壊している現実にこそ、韓国は、気付くべきです。少なくとも、日本国民が、朝鮮半島有事における韓国支援のために集団的自衛権を行使することに反対するのは、韓国の日本国に対する敵意や信頼性の欠如を考えれば、当然の反応であると思うのです。

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