時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

河野氏は韓国に抗議しない限り信頼回復できない

 日本国ではテキサス親父の愛称で知られるトニー・マラーノ氏は、この場に及んでも自らの非を認めようとしない河野洋平氏に対して、「敵を間違えてはならない」と助言されております。
 
 河野氏は”確信犯”の疑いが濃く、マラーノ氏の親切な言葉には馬耳東風なのでしょうが、河野談話の検証報告書は、河野氏自身が韓国に欺かれたことをも明かしています。”総じて本人たちの意に反し・・・”という表現であれ、談話において”強制性”を認めれば、韓国側からの歴史問題の提起には終止符が打たれることになっていたのですから。何故、河野氏は、韓国側によって一方的に合意を反故にされたにも拘わらず、抗議しないのでしょうか。善意が裏切られ、事実に反してまで強制性を認めた意義が水の泡となったのですから、韓国に対して憤慨するのが、常識的な反応というものです。にも拘らず、氏の批判の矛先は韓国には向かず、逆に日本に向いているのです。この態度では、誰もが河野氏の背景を疑います。
 
 河野氏は、”官房長官として日本国を貶めるわけがない”とも弁明しているそうですが、動機はどうあれ、結果としては貶めることになったのですから、日本国民に対して反省と謝罪の弁があって当然です。しかも、韓国の違約によって事態が悪化したのですから、韓国にこそ、厳重に抗議すべきです。氏が韓国に対して正式に抗議しない限り、氏の信頼回復は不可能であると思うのです。
 
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