時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国こそナチス・ドイツと双子の国家では?

 集団的自衛権の行使容認を機に、安倍政権に対する”ファシズム”批判の声が聞かれるようになりました。ブログ記事にも散見されすが、中国の方がよほどファシズムに類似しています。
 
 日本国は、民主主義の下で多党制を採用しており、一党独裁国家ではありませんが、共産主義体制も、ナチズムも、共に、唯一の合法政党が国家の全権力を掌握するスタイルです。基本的な国家体制を見ましても、中国とナチス・ドイツは双子の国家です。また、近年、国家主席に就任した習近平氏は、権力のさらなる集中に邁進しており、政治腐敗撲滅を表看板にして、対抗勢力に対する政治的粛清を進めています。近い将来、ヒトラーと比肩されるような独裁者が、中国に誕生するかもしれません。そして何よりも、国際秩序や国際法に対する姿勢において、両者には強い類似性が見られます。両者とも、国際条約を順守せず、武力による現状打破によって政策目的を実現させようとしたのですから。
 
 日本国を”ファシズム国家”として批判している人々は、その実、”ファシズム”を理解していないとしか言いようがありません。そして、”ファシズム”を批判する中国もまた、自らの体制を自己批判していることに気が付いていないのではないでしょうか。
 
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