時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

子供の行方不明事件とスマホは無関係?

 岡山の倉敷市で発生した小学校5年生の女子児童の行方不明事件については、LINEで既に顔見知りであったとする情報がネット上に流されております。真偽のほどは分かりませんが、最近、児童の行方不明事件が多発していることと、スマホのサービス普及との間には、何らかの関係があるのでしょうか。
 
 ベネッセの個人情報漏洩事件では、会社が情報の機密性を約していながら漏洩したことから事件化しましたが、LINEの場合には、利用規約やプライバシー・ポリシーにおいて利用者の個人情報の取得と利用を明記しています(一方、損害に対する責任については一切負わないとしている…)。その中には、GPSの位置情報なども含まれていますので、こうした情報が、LINE社の利用対象とならない保証はありません。また、直接にGPS情報を利用しなくとも、利用者の中に悪意の人物が混じっていれば、LINE等のコミュニケーション手段を介して子供に接近することは容易なことです。予め知り合いになっていれば、もはや警戒すべき”知らないおじさん”ではなくなるのですから。スマホの使用を許している親御さんたちは、子供達が心配ではないのでしょうか。
 
 日本国政府は、国民の生命、身体、財産を護るためにも、犯罪とスマホとの関係を徹底的に調査し、必要性が認められる場合には、規制強化に努めるべきではないでしょうか。国民に対する脅威は、外敵ばかりではなく、内部にも存在しているのですから。
 
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