時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

厚労省の日本人拘留者名簿公開-遂に明かされる朝鮮半島日本人犠牲者

 厚労省は、旧ソ連邦が設置した「第53中継収容所」で亡くなった869人の日本人の方々の名簿をホームページ上に公開するそうです。名簿の中には、民間の女性や子供達の名前も見られるそうです。

 これまで、戦後の朝鮮半島にで起きた日本人の悲劇は、戦後史において伏せられてきた感があります。ようやく、昨年、『竹林はるか遠く』の日本語訳が出版されることもあって、当時、朝鮮半島に居住していた日本人の多くが共産軍により虐殺されたことが知られるようになりました。今回公開される名簿には、収容所で亡くなられた方々の氏名が記載されておりますが、おそらく、これらの方々の他にも、野辺で無残に命を落とされた日本人も数多くおられたことでしょう。共産系パルチザンが建国した北朝鮮は、ソ連邦と共にこの日本人虐殺と拘留に携わっております。北朝鮮は、自らの加害行為は棚に上げて、”過酷な植民地支配”と言いがかりをつけては日本国を糾弾しているのです。

 厚労省の名簿公開は、歴史の中で忘れ去られようとしてきた日本人犠牲者の方々に思いを致すことでもあります。そしてそれは、日本国による朝鮮半島日本人犠牲者の慰霊に向けての第一歩となることでしょう。

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