時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本の高校生集団万引き事件の謎

 報じられるところによりますと、日本の高校生22人が、韓国において集団万引きを行ったとして検挙さらたそうです。この事件、謎がないわけではありません。

 事件が起きた時刻は、先月3月27日の午後10時のことであり、店員が出勤していない時間帯を見計らってのことなそうです。検挙された22名という数は、高校生のグループとしては決して小さな数ではなく、常識的に考えますと、修学旅行といった団体旅行であったと推定されます(修正:高校サッカー部の親善試合の韓国遠征なそうです)。しかしながら、期末の3月下旬に、高等学校が修学旅行のスケジュールを組むとは思えず、となりますと、春休みを利用した私的な仲間内の旅行であったことになります。韓国は、決して治安が良好なわけでもなく、かつ、日本人に対する感情も良好ではありませんので、22人もの高校生の親が、韓国への海外旅行を許したとも思えません。しかも、店員の出勤前の時間を狙い、かつ、9店舗を回りながら窃盗を実行したとなりますと、現地の情報に詳しい人物が手引きしない限り不可能です。実際に、70点、28万円相当を盗んだとしますと、プロの窃盗団の仕業としか思えません。また、日韓関係が緊張している時に、22人のうち誰一人として止めに入らず、大胆な犯行を平然と実行したことも不自然です。

 仁川アジア大会のカメラ窃盗事件は、冤罪の可能性が濃厚となっておりますが、この事件にも、不審な点が多くあります。真偽の確認には追加の情報を待たねばなりませんが、韓国側の報道を鵜呑みにせず、事件の真相解明には、公平かつ客観的な調査が必要なのではないかと思うのです。

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