時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:『聖書』「黙示録」を信じて「野獣型人類 beast human」に対する神の裁きを待つ案

  今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。前回(4月21日)、「野獣型人類 beast human」に世界権力を掌握されないための解決案として、穏便な案から残酷な案まで、4つの案を提示させていただきました。今回は、「『聖書』「黙示録」を信じて「野獣型人類 beast human」に対する神の裁きを待つ案」について、考えてみることにしましょう。
 
『聖書』「黙示録」The Revelationは、抽象的表現を駆使した難解な文章ですので、その内容につきましては、さまざまな解釈が成り立ちます。しかしながら、およそ、人類の未来が、以下のような状態となることは、読み取ることはできるようです。
 
すなわち、「野獣型人類beast human」が、人々を騙したり、偽預言を流布するという手段を用いて、世界権力を掌握してしまい、「神様志向型人類god (goddess)-minded human」は、かなり「野獣型人類 beast human」によって苦しめられることになります。しかしながら、どのようにひどい世界となっても、あたかも避難して隠棲するかのように、「神様志向型人類god (goddess)-minded human」は、その命脈を保つようです。そうこうしている間に、大きな戦争(ハルマゲドン)が起こり、「野獣型人類 beast human」は、天から降ってきた火によって滅ぼされ、火の海the lake of fireに投げ入れられることになるのです。そして、新たな天と地、そして、第二のイエルサレムが、「神様志向型人類god (goddess)-minded human」に与えられ、「神様志向型人類god (goddess)-minded human」が理想としてきた世界が実現する、ということになります。
 
『聖書』「黙示録」を信じますと、「神様志向型人類god (goddess)-minded human」は、決して将来を悲観することは無いということになります。では、「黙示録」において、’天から降ってくる火’は、現実的に考えますと、何を意味しているのでしょうか。
 
第一に、「野獣型人類beast human」は、暴力的で、狩猟型ですので、世界の多くの国々で、「野獣型人類 beast human」が国家権力を掌握いたしますと、互いに大きな戦争を起こしあい、自滅するというシナリオが考えられます。核戦争であるとも考えられ、「神様志向型人類god (goddess)-minded human」は、かなり長い間、シェルターのような場所で、避難を余儀なくされるのかもしれません。
 
第二に、本当に、天から火が降ってくるのでありましたならば、それは、隕石か小惑星であるとしか考えられません。「野獣型人類 beast human」によって国家権力を掌握されてしまった「神様志向型人類god (goddess)-minded human」は、圧政に苦しみながらも、一国民として、もはやどうすることもできず、ついに、神様が、天から火を降らせるというシナリオとなります。
 
‘隕石の落下問題は、神様の意思によるのか、否か’という問題は、興味深いテーマであるのではないでしょうか。科学的に考えますと、隕石は、偶然に地球に落下していることになります。しかしながら、本当に隕石落下は、偶然であるのか、といった問題は、隕石落下による恐竜の滅亡によって、人類の祖である哺乳類が生き残り、現在の人類が存在しているといった経緯を考えますと、一考の余地はあるのかもしれません。
 
いずれにいたしましても、『聖書』「黙示録」は、人類に対する警鐘でありますので、「野獣型人類 beast human」によって騙されないよう、そして、偽預言を信じないよう、くるぐれも注意することが肝要なのでしょう。(続く)

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