時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

首相の米議会演説-非常識な韓国の謝罪要求

 本日未明に安倍首相が米議会で行った演説は、歴史的な演説として、概ね好評であったようにお見受けします。もっとも、慰安婦問題に対する謝罪がないとして、マイク・ホンダ議員といった親韓政治家や中韓等の一部メディアからは批判の声もあるようです。

 しかしながら、考えても見ますと、日本国の首相に対し、訪問先のアメリカでの演説に韓国に対する謝罪の言葉を入れるように要求することは、非常識なのではないかと思うのです。例えば、韓国大統領の訪米に際して、ベトナムが、米議会演説において民間人虐殺やライダイハンに対する謝罪を加えるように要求したとしましたら、韓国は、どのように反応するでしょうか(戦後直後の日本人虐殺のケースでもよい…)。訪韓時ならいざ知らず、二国間の問題をアメリカに持ち込むのは、常識を逸脱しております。また、慰安婦の実像は、一部の韓国人事業者による人身売買であることが、既に判明しております。一方、ベトナム戦争での韓国軍の蛮行は、多数の証拠が記録として残されている戦争犯罪です。

 実のところ、昨日の記事でも書いたのですが、日本国は、戦争法の手続き違反としては真珠湾攻撃に対してアメリカに謝罪する理由はあるのですが(日本側のミスであれ、国際謀略であれ…)、韓国に対しては、米議会で慰安婦問題を謝罪する理由はないのです。否、日本軍による20万人強制連行説を国際社会に流布したのですから、常識からしますと、罪を謝るべきは韓国側のはずです。賠償目当ての謝罪要求では、韓国の利己的なダブルスタンダードが目立つばかりではないかと思うのです。

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