時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:嫉妬心の強い「野獣型人類 beast human」の脅威

  今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。9月18日付の前回の本ブログの記事として、知能指数の高い「次世代ホモ・サピエンス」が、社会においてその能力を十分に発揮するためには、人類の多くが、「嫉妬心の低い人類」に進化せねばならないという点を指摘させていただきました。
 
「嫉妬心の低い人類」と「嫉妬心の高い人類」との違いは、「神様志向型人類god (goddess)-minded human」であるのか、それとも、「野獣型人類 beast human」であるのか、といった違いでもあるようです。すなわち、「嫉妬心の低い人類」は「神様志向型人類god(goddess)-minded human」である傾向を認めることができ、「神様志向型人類god(goddess)-minded human」は、すでに、人類社会を発展させるに適した性質に進化していることになります。
 
一方、「嫉妬心の高い人類」は、「野獣型人類 beast human」であることになります。その理由は、「野獣型人類 beast human」は、チンパンジーなどの類人猿の性質を色濃く残しているからです。すなわち、すべてのオス猿には、本能的に、群れの「ボス猿」となりたがるという習性があり、その習性によって、他者を競争相手としてしか認識しないメンタリティーが形成されているのです。しかも、「ボス猿」となるための基準は、知能、知力ではなく、腕力、すなわち、暴力であることが、チンパンジー社会の特徴ですので、いかに知能の高い猿でも、追い落とされてしまうことになるのです。
 
このように考えますと、「野獣型人類 beast human」は、暴力が支配するような世界、嫉妬心によって、他者を追い落とすことを容認するような世界の構築を目指していることになります。人類にとりまして、なんと危険な人々であるのでしょう!

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(続く)