中韓の歴史問題と黒歴史隠蔽説
ここ数年来、日本国は、”30万人南京無差別大虐殺説”や”20万人慰安婦強制連行説”といった中韓が提起する”歴史問題”に悩まされてきました。ユネスコの記憶遺産への登録問題も発生し、国民の関心を集めていますが、この件に関して、最近、論点をずらした見解を目にするようになりました。
それは、日本国は、自らの”黒歴史”を暴かれたから、中韓に対して攻撃的になっている、とする見解です。”知られたくない過去を暴かれた怒り”ということなのでしょうが、この見解は、少なくとも日本国の現状を説明しているとは思えません。何故ならば、”黒歴史隠蔽説”とは、”黒歴史”の実在を前提としているからです。ところが、”南京大虐殺”や”慰安婦問題”における日本国の主たる主張は、中韓が暴いたとされる日本軍による非人道的な行為は、両国が、対日批判の材料とするために、後になってから過大に脚色したものである、とするものです。つまり、”黒歴史”の実在性や実像を問うているのです。しかも、日本国政府は、証拠を隠蔽するごころか、自らも積極的に調査を実施しましたし、中韓に対して証拠の開示を求めてもいます(この点、”南京大虐殺”関連資料を非公開のままユネスコで審査したことこそ、隠蔽では…)。日本国が、中韓に対して批判的であるのは、”黒歴史”の捏造部分に対してであって、事実を暴かれたからではないのです。
実際には、中国や韓国こそ、自らの暗い歴史を隠蔽してきたのではないでしょうか。先日、ベトナム戦争での韓国軍の蛮行に対して謝罪要求がありましたが、これこそ、まさしく隠されてきた暗黒の歴史なのではないかと思うのです。
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