時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日韓慰安婦合意-”終わりの始まり”

 今月28日、日韓両外相は、慰安婦問題について”完全かつ不可逆的な解決”で合意したとする声明を発表しました。しかしながら、この合意、”終わりの始まり”なのではないかと思うのです。

 慰安婦問題とは、整理してみますと、5つの問題が混在しているようです。第1は、日本軍が設置ていた慰安所慰安婦として働いていた日本領内、並びに、占領地の女性達です。その大半は、合法的な雇用契約に基づいており、高給であったことは良く知られています(米軍調書や慰安婦訴訟参照…)。第2は、慰安婦の募集に際して、悪徳事業者に騙された、あるいは、家族に売られた女性達であり、これらの人々は、人身売買の犯罪被害者となります。第3は、インドネシアにおきたオランダ人拘留所で、本人の意思に反して慰安婦業に従事させられたオランダ人女性達に対する強制売春です。これらの人々も、犯罪被害者であり、既に、戦後の国際軍事法廷で処罰を受けています。第4は、日本軍の占領地において発生した将兵による婦女暴行事件であり、これらの軍規違反の犯罪行為も、当時にあって、軍法会議等を以って処罰を受けています。そして、第5の問題とは、満州国に駐留していた日本軍と協力関係にあった”朝鮮人ヤクザ”による村落襲撃、女性監禁、婦女暴行といった犯罪事件です。第5の問題については、予知ダス氏からいただきました情報によるものですが、実のところ、慰安婦問題には、満州国の問題も絡んでいるようなのです。そして、”朝鮮人ヤクザ”は、どうやら、今日日本国に活動拠点を移しているものと推測されます。

 日本国政府は、責任を認めておりますが、一体、上記の”慰安婦問題”、あるいは、”女性の人権問題”のうち、どちらを前提としているのでしょうか。事実確認なき合意は、問題をさらに複雑にし、国際社会を補償請求合戦を引き起こすことにもなりかねないと思うのです。

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