時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「ニュートンの予言」が示す「0」、「1」、「2」、「6」の法則

 今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。「2016年」が幕を開けたばかりですので、今日も、「2016年」について扱ってまいります。
 
本年1月6日、ならびに、1月8日付本ブログにて、「0」、「1」、「2」、「6」の法則、すなわち、厳密には、「1と2と6は一回のみ、0は何度使ってもよい法則The Rule of One Time 1, 2 & 6and Any Time 0が存在しており、この法則を示す有力な一例として、『聖書』黙示録の「最後の審判の日the Judgement Day」の年代を、万有引力の法則などを発見した物理学者・数学者として知られるアイザック・ニュートンIsaac Newton(1642~1727年)が、西暦2061年と計算していることを、指摘させていただきました。
 
最後の審判の日」についてのこのニュートンの計算は、「ニュートンの予言The Newton’s Prophecy」として知られておりますが、ここで、読者の皆様の間には、「ニュートンの予言」は、2061年ではなく、2060年ではないか、とおっしゃられる方々もおられるかもしれません。
 
その理由は、1930年代にポーツマス卿の邸宅から発見されたニュートンの遺稿の解析結果として、2007年6月21日に公表され、世界中に配信され耳目を集めた「ニュートンの予言」では、その年代は、「2060」年となっていることにあります。
 
ニュートンの予言」による「最後の審判の日」が、2060年ということになりますと、「0」、「1」、「2」、「6」の法則は、成り立たないように見えるのですが、では、なぜ、私が、「2061年」であると述べたのかと言いますと、その理由は、ニュートンの時代に、英国では、新年の元日を、1月1日とする「新法the New Style」と、イースターとする「旧法the Old Style」が併存していたことにあります。
 
ニュートンは、新法と旧法のいずれで、2060年という結論を導いたのかは、不明であり、新法にもとづく2061年の1月1日からイースターの日までは、旧法では2060年なのです。
 
したがいまして、「0」、「1」、「2」、「6」の法則は、成り立つことになるのです。このように考えますと、2016年という年代にも、『聖書』黙示録は、何らかの意味を持たせているのかもしれません。読者の皆様のなかには、迷信として、一笑にふされる方々もおられるかもしれませんが、『聖書』の思想において、「2016年」は、いったいどのような年となると設定されているのか、多少なりとも検証を加えてみることには、意義があるかもしれません。もしかしましたら、進化論とも係ってくるかもしれないのです。

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(続く)