時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

今年の成人式が荒れた理由とは?

 ここ数年の間、”荒れた成人式”の報道が減少し、安心していた矢先、今年の成人式は、荒れ模様となった自治体が少なくなかったそうです。果たして、その理由は、どこにあるのでしょうか。

 水戸市五軒町の”荒れた成人式”の写真を見ると、不思議なことに、乱暴狼藉を働いた若者たちは、書き込みをした日の丸を携え、赤や白の鉢巻を頭に巻き、白い服に身を包んでいます。当式典では、式辞を読む成人代表に対して、”てめーが代表じゃねえ、このやろー”と叫んだとも報じられています。それでは、一体、彼らは、何者なのでしょうか。暴走族といった不良集団のおふざけである可能性もありますが、日の丸を掲げるパフォーマンスには、どこか政治性が伺われます。そして、今般の国際情勢からしますと、ここから、二つの推測が導き出されます。第一の推測は、彼らは、保守系団体の青年部の構成員であるといものです。しかしながら、日本国の伝統を尊重する保守系団体の青年たちが、暴力的な手段で式典破壊活動を行うとは考えられません。第二の憶測は、この青年たちの装いから推測されます。何故ならば、この出で立ち、街宣活動を行っている極右団体のものに酷似しているからです。海外メディアが報じ、日本国内でも既に知られるようになったように、日本国の極右団体の構成員の大半は、朝鮮半島出身者によって占められております。仮に、第二の憶測が正しければ、北朝鮮の”水爆実験”と、それに付随する対北制裁強化と関連しているのかもしれません。

 何れにいたしましても、”荒れた成人式”の問題は、式典破壊者たちの背景をも把握しないことには、解決するとは思えません。事件の深層にこそ、有効な対処方法を見つけ出すための鍵が隠されているのではないでしょうか。

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