時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

不透明過ぎる”生前退位”問題

 天皇陛下生前退位問題につきましては、情報の出所もはっきりせず、宮内庁長官が否定するに至っては、国民の多くも訝しく感じていたのではないかと思います。こうした中、本日、陛下自身が、自ら「お気持ち」を表わすとの報道がありました。

 この問題、その発表からして不透明なのですが、「お気持ち」を表わす日は、来月8月8日を軸に調整されている模様です。しかしながら、この日付を目にした時、真っ先に思い起こされましたのが、8月8日こそ、71年前に、ソ連が日ソ中立条約を破棄して日本国に賛成した日であったことです。”ぞろ目”とされる日は、共産主義国、並びに、ロシアにとりまして、特別の日であるらしく、中華人民共和国の建国の日も10月10日です(北京オリンピックも8月8日に開催…)。また、ロシアが、グルジアに侵攻したのも、2008年8月8日でした。因みに、EUからの離脱を決定したイギリスでも、当初、キャメロン首相辞任後の保守党の党首選は9月9日と報じされており、この日付にもどこか、怪しさが漂っていたことも思い出されます(実際には、大幅に前倒し…)。

 何れにいたしましても、生前退位は、単に高齢のためという理由のみではなく、海外勢力を含めた何らかの圧力がかかってる気配を感じるのです。憲法改正も取り沙汰されておりますが、かくも不透明感な形で、あれよあれよという間に駒が進められているように見えるのでは、国民の皇室に対する信頼性も揺らぐのではないでしょうか。
 
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