時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「バハマ文書」も「2016年最後の審判の日」問題を占う

 今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。『聖書』「黙示録(暴露録)」において、神様によって悪人たちに審判が下される日であるとされる「最後の審判の日the Judgement Day」の年代は、一体、いつであるのか、をめぐりまして、「1と2と6は一回のみ、0は何度使ってもよい法則The Rule of One Time 1, 2 & 6and Any Time 0」との関連で、21世紀では、西暦2016年、ならびに、ニュートンの予言によっても知られる西暦2061年である可能性があることにつきましては、先述いたしました。
 
今年は、まさに、西暦2016年であり、「最後の審判の日the Judgement Day」の年代であるかもしれないのですが、この点と関連いたしまして、「パナマ文書」についで、昨今公表されました「バハマ文書」も注目されてまいります。
 
4月8日付の本ブログの記事にて、「西暦2016年における「パナマ文書」のrevelationは、西暦2016年が、果たして、「最後の審判の日theJudgement Day」の年代となるのか否か、を占う重要な事件であるのかもしれない」と述べました。その理由として、『聖書』「黙示録(暴露録)The Revelation」の以下のキーワードが、「パナマ文書」の特徴と符号してくる可能性がある点を指摘したのですが、「バハマ文書」にも同じことを言うことができそうです。
 
①悪人の増加increase of evil people
②その巨悪な人々を代表する赤いドラゴンthe red dragon
③善良な人々への騙しdeceit to good and ordinary people
④暴露される巨悪revelation of evilness
⑤人類を滅亡に導きかねない兵器の開発との関連development of weapons of mass destruction
⑥世界規模における不正裁判の発生、すなわち、裁判の機能不全spread of iniquitous judgements and dysfunction of judgement byhuman
 
 
 特に、「バハマ文書」は、「③善良な人々への騙しdeceit to good and ordinary people」の問題をあぶりだしていると言えそうです。南ドイツ新聞(SZ)などによる「バハマ文書」の解析によりますと、本来は、租税回避行動(タックスヘイブン)を取り締まるべき役職にあった元EU副委員長クルス氏など、公的役職にあって租税回避行動を批判してきた人物が、実は、その逆に、租税回避行動を採っていたという事実は、まさに、「③善良な人々への騙しdeceit to good and ordinary people」であると、言うことができるからです。
 
すなわち、警察が実のところは犯罪者であったというような、そして、推理小説において意外なことに被害者であると主張する人物が真犯人であったかのような構図なのです。平気で、人々を騙すこのような人々に対しまして、多くの人々は、人間としての倫理性の欠如を感じることでしょう。
 
 『聖書』「黙示録」によりますと、「赤いドラゴンthe Red Dragon」、「野獣the beast」、「にせ予言者the false prophet」の3者は、特に、諸国、諸国民を騙すという手法で、世界を支配し、大きな戦争、すなわち、「ハルマゲドンAr-ma-geddon」を起こそうとさえするそうです(第16章16節・第19章第19節)。『聖書』「暴露録(黙示録)」に描かれたような倫理性の欠如した人々の増加と、騙しの構図の公的機関における蔓延は、昔々に、神様が心配していた事態でもある、と言うことができるでしょう。

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(続く)