時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

欠陥だらけの皇室制度-共産化のシナリオ

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。ここ3日間にわたり、天皇生前退位について扱い、欠陥だらけの皇室制度によってもたらされる可能性のある最悪のシナリオについて述べさせていただきました。
 
最悪のシナリオは、‘天皇’をパペット化(傀儡化・操り人形化)することに成功した中国・朝鮮・共産主義者連合によって、天皇’による国権の掌握が行われ、日本国が共産主義国となると同時に、日本国に侵攻してきた中国・朝鮮軍によって日本民族が、絶滅させられるか、もしくは、奴隷化されるというシナリオなのですが、本日は、こうした推理をさらに展開させたいと思います。
 
我が国は、歴史的に、一度も共産主義化したことの無い国です。僅かに共産主義化の傾向が見られたのは、奈良時代の班田収授法ぐらいのものなのですが、この制度も、僅か数年で廃止しております。共産化の歴史がないゆえに、日本国民の多くは、共産主義によって、いったいどのような状態がもたらされるのか、想像しずらく、共産主義化に対する警戒感が薄いと言うことができるかもしれません。
 
共産主義体制の最大の特徴は、国家による権力や財産の独占です。仮に、‘天皇’を元首とするなど、天皇を中心とした形での共産化が起こりますと、実質的に、国家そのものが、皇室の所有、ということにもなりましょう。さらに、その‘天皇’の背後に中国や朝鮮勢力があったといたしますと、勤勉な日本人がこれまでに築いてきた日本国民の全財産は、文化財も含め、天皇を通して、中国・朝鮮勢力の手に渡ってしまうことになるのです。すなわち、共産革命が起こった際のロシアや中国の惨状が示すように、日本国民も、住み慣れた家を追い出され、財産を没収され、強制収容所に送られて強制労働させられるかもしれません。一方、中国・朝鮮系勢力や共産党幹部が支配者となり、現在の中国共産党政府と同様に、国民からすべての自由を奪い、厳格な情報統制の下で圧政を敷く状態となることも、絵空事ではありません。最悪の場合には、日本人がジェノサイドによって絶滅し、日本人に替って、中国大陸や半島半島から共産党員や労働党員を中心に大量に移民が流入し、日本列島の居住民となってしまうかもしれないのです。
 
共産主義世襲制の王室制度は、対立関係にあると思われがちですが、実はそうではありません。例えば、カンボジアでは、国王のシアヌーク共産党ポルポト政権と手を結び、王宮は北朝鮮兵によって守られていました。北朝鮮の金体制も、共産主義を利用して国民を弾圧しております。最も残忍な支配は、共産主義と結びついた独裁体制であるとも言えるのです。
 
昨今、皇室内部にも共産党の影が忍び寄り、日本共産党や左派勢力が、これまでの否定的な見解を改めて、天皇、ならびに、皇室制度の擁護を表明しております。このことは、述べてまいりましたような最悪のシナリオが計画されていることのシグナルのように思えてなりません。

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(続く)