時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

蓮舫代表の国籍問題-証拠書類の提出義務化を

 日本国の国法では、二重国籍者は存在しないことになっております。しかしながら、蓮舫代表の一件は、国籍法の運営が甘く、国会議員には、二重国籍者、あるいは、無国籍者が存在するという現実を国民に突きつけることとなりました。

 しかも、この問題をさらに拗らせている原因は、蓮舫代表の態度にもあります。何故ならば、過去において日本国籍を既に選択していることを証明する戸籍謄本の提出を拒否したからです。国政選挙への立候補に際しては、公職選挙法には明文の規定はないものの、戸籍謄本の写しの添付が義務付けられているとする説があります。この説が正しければ、二重国籍はチェックできなくとも、少なくとも日本国籍の有無は、現行の制度でも確認されているはずです。しかしながら、蓮舫代表が拒否しているところ見ますと、立候補に際して戸籍謄本の写しの提出が義務付けられているとする説は怪しくなります。蓮舫代表は、公職選挙法に戸籍謄本の写しの添付が義務付けられていない以上、拒否ができると考えているのかもしれません。

 維新の会では、国会議員の二重国籍を禁じる法案を今月27日にも提出するそうですが、二重国籍自体は、既に、国籍法で禁じられているのですから、法案を提出するならば、むしろ、蓮舫代表のような証拠書類の提出拒否を防ぐことを目的に、政治家や公務員等を含め、公人に対して、二重国籍者ではなく、かつ、日本国籍保有していることを証明する証拠書類提出を義務付けるべきではないでしょうか。

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