一般米国民の判断は‘とりあえずはトランプ候補’では
本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。昨日、本ブログにて、メディアなどでは、ヒラリー候補が優位な状況にあると述べましたが、大方の予測に反しまして、現在報道中の開票結果からは、どうやらトランプ氏優位が次期大統領に当選されたようです。
トランプ候補の逆転劇は、どちらも支持できないとしてきた無党派層の多くが、結局は、トランプ氏に一票を投じた結果とも考えられます。ヒラリー候補には、公権力の濫用や情報漏洩問題…、トランプ候補には、女性蔑視や品格に問題があるとされていました。極めて難しい二者択一を迫られる選挙では、投票に際しての有権者の優先順位付けこそが結果を左右します。
そこで、”もし、私も、こうした迷える一般の米国民の一人であったのならば、二人の候補者のうち、いったいどちらに投票するかしら”と自問自答してみたのですが、両候補の長短を熟慮した結果、“とりあえずは、トランプ候補”という結論に至りました。その理由は、昨日、本ブログで述べましたように、やはり、民主党が進めるリベラルな政策によって引き起こされる社会崩壊の危機の回避こそ、選択に際しての最優先事項と考えたからです。本年6月の英国の国民投票によるEU離脱の決定の主要因が移民問題にあったことと同じく、移民の流入による国家消滅こそ、現在、多くの諸国の国民が直面している最大の危機です。この点、移民政策を推し進めることを公約としているヒラリー候補よりも、不法、あるいは、危険な移民の流入の規制の強化を公約しているトランプ候補のほうが、社会の安全という観点からは、安定的であると推測されるからです。
仮に、ヒラリー候補が当選いたしますと、公約を誠実に守るとして積極的に移民政策を推進することでしょう。トランプ候補の場合は、仮に、トランプ候補が移民推進策に転じた場合も、有権者は、公約違反を盾として‘トランプ大統領’に公約順守を強く求めることができます。このように考えますと、トランプ候補のほうがより安全である、ということになるのです。
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(続く)