女性蔑視のイスラム教を批判しなかったヒラリー氏の不思議
本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。移民推進政策の問題点をめぐりまして、本日は、特に、イスラム教徒における女性の地位問題について扱ってまいります。
イスラム教は、女性蔑視の宗教とよく言われます。昨日、イスラム教徒にとって天国とは、「天国へ行ったら、美女にかしずかれて、安逸に暮らすことができる」というものであり、目指すべき理想の世界観との関連で、問題のある宗教思想であることを指摘させていただきました。そして、このような天国観は、そもそも男性のみの視点に立った天国観であり、男性至上主義のイスラム教の特徴がよく表れていると言うことができます。
さらに、イスラム教の問題点は、女性を‘所有物’として扱う思想にあることにもあります。この点、イスラム教は、同じく女性を所有物と見なす共産思想と近いと言うことができます。すなわち、イスラム教は、同じ人間として生まれてきたにもかかわらず、男性は、女性の所有者となってもよい、と説き、ここにも上下関係を設定していることになるのです。
世界の多くの国々では、法律によりまして、婚姻は、両性の平等に基づくと規定されております。イスラム教は、こうした両性の平等に反する思想であるのです。さらに、一夫多妻制も、両性の不平等に基づいた女性蔑視の制度である、と言うことができます。女性は所有物であるから、4人まで所有してもよい、というわけです。
キリスト教徒の多い国々、ならびに、先進国のほとんどすべての国々では、両性は平等であると規定し、一夫一婦制を採っております。こうした個々の家庭が、国民を構成する基本的な一単位となって国家が維持されています。我が国の現行の戸籍法もまた然りです。安定した社会・経済を維持している国々のほとんどが、一夫一婦制を採っていることは、経済的・精神的に安定した家族構成が、いかに、ヒューマニティーの醸成や子供の教育に影響を与えるものとなっているのかを、示しております。したがいまして、イスラム系移民が増加いたしますと、女性を‘所有物’としてのみ捉える国民が増加し、こうした社会の安定性が崩れてくることにもなるのです。
米国大統領選挙にて敗北したヒラリー氏は、自らが大統領となることで、女性の社会的地位の向上を阻む目に見えない壁、すなわち、「ガラスの天井」を打ち破ると主張し、トランプ氏を女性蔑視者として厳しく批判しましたが、何故、同女史が、トランプ氏以上に女性蔑視なイスラム教を批判しないのか不思議です。無条件な異文化容認を伴う移民推進策がこれ以上進みますと、結果的に「ガラスの天井」はより厚くなり、さらに、女性の地位がさらに低下しかねないのですから。国家の将来を左右するような政策につきましては、より深く、考えていただきたいものです。
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(続く)