時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「赤い竜red dragon」の‘人のメンタリティー改造計画’による‘子供の世界’の消滅危機

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。「赤い竜red dragon」の‘人のメンタリティー改造計画’によって人類の凶暴化が図られている問題は、本当に、恐竜時代のような世界が、人類が目指すべき世界であるのか、という問題を人類に提起しており、この点は、大人には、所謂‘子供の世界’の消滅を防ぐ義務があるのか、否か、といった点ともかかわってまいります。
 
子供の頃を思い起こしてみますと、そこに、絵本や童話の世界に入り込んでいる自分の姿を見出す人は少なくないかもしれません。およそにして、その絵本や童話は、ほほえましい、心温まるストーリーであったり、勧善懲悪であったり、おとぎ話であったり、大人になってからも、ふとした機会に心の中で蘇るのです。こうした子供向けの書物は、ヒューマニティーの醸成に役立っていると言えるでしょう。シューマンピアノ曲に『子供の情景』という作品集がありますが、これらの曲は、まさに、こうした純粋な心を持った子供たちの姿を音楽として表現しています。そして、こうした『子供の情景』の世界は、「神様志向型人類god (goddess)-minded human」が目指している世界観、すなわち、ヒューマニティーを持った人々でも、安全に、協調して過ごしてゆくことのできる、平和な世界への道しるべなのです。
 
ところが、昨今、‘子供のための孫子の兵法’として、孫子の思想にもとづいた思考や行動を採ることを子供にまで奨励する書籍などが現れるようになり、子供が子供らしくいられる世界が失われる危機が発生しています。
 
”子供の世界”のなかで育った子供たちは、‘子供のための孫子の兵法’の世界で育った子供たちに戸惑い、‘負け組’とされてしまうことでしょう。‘子供のための孫子の兵法’の世界で育った子供たちは、自分以外の人は、みな獲物かライバルであると捉え、人を騙したり、蹴落としたりするような恐竜時代の世界のような獰猛で野蛮な世界を当然視しているのですから。
 
さらに、移民推進政策などを通して、「恐竜の魂を持った人々Dinosar’s Incarnation」が増加し、こうした大人たちが、子供たちに、絵本や童話ではなく、‘子供のための孫子の兵法’のみを読ませてしまいますと、子供たちは大人になっても、ヒューマニティーに欠けてしまい、やがては、ヒューマニティーにあふれた大人も、この地球上から消滅してしまうことになります。
 
かくて、「赤い竜red dragon」の‘人のメンタリティー改造計画’によって人類の凶暴化は、進められてしまうことになるのです。このように考えますと、「神様志向型人類god (goddess)-minded human」の大人は、所謂‘子供の情景’が消滅しないよう、「赤い竜red dragon」による‘子供の世界’に対する工作活動をも防がなければならないでしょう。
 
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(続く)