時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「赤い竜red dragon」の‘人のメンタリティー改造計画’

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。『聖書』「暴露録(黙示録)Revelation」に登場する「赤い竜red dragon」が、なぜサタンの化身であるのか、その理由として、人間の姿をしながらも、「メンタリティーの面における恐竜」が存在しており、「恐竜時代の再来」を計画しているからである、という点を指摘させていただきました。このことは、世界を構成している人類のメンタリティーの如何の問題が、重要であることを示しているということができます。
 
人のメンタリティーは、何に由来するのか、といった問いに対する答えをめぐりましては、医学、生物学、心理学などといった科学的アプローチによる探求と、魂の問題といった非科学的・宗教的アプローチによる探求とに大別できますが、いずれのアプローチからもはっきりとした答えが提示されているわけではありません。したがいまして、「恐竜の魂を持った人々Dinosar’s Incarnation」が本当に、存在しているのかもしれないのですが、昨今、‘人のメンタリティー改造計画’とも称すべき、洗脳計画が進められているような気がいたします。
 
本ブログにおきまして、再三にわたり、マスコミや書籍などによって喧伝されている『孫子の兵法』にもとづいた人生訓を批判してまいりましたが、その理由もここにあります。すなわち、中国戦国時代に成立した『孫子』は、‘戦国の世’という恐竜時代の世界のような世界を前提とした人生訓なのです。そこに、人間社会・世界は、‘恐竜時代の世界のようであってよい’という孫子の考えが見えてまいります。
 
しかしながら、本当にこの世界は、恐竜の世界のようであってよいのでしょうか。人類が目指すべき世界は、恐竜時代の世界なのでしょうか。
 
恐竜の世界は、心優しく、思いやりがあり、人を騙さない誠実な人、すなわち、‘善良なる市民’は、負け組になってしまうような世界です。ティラノザウルスのような狡猾で、獰猛な人が勝ち組となる世界です。‘人のメンタリティー改造運動’によって、この世は、恐竜時代の世界であってよいと考える人々が増加いたしますと、おそらく、世界の空気は変わり、まさに、「赤い竜red dragon」が活躍するための舞台が用意されたことになるのです。
 
このように考えますと、「赤い竜red dragon」の支配下にあるマスコミが、どのような内容の思想を陰に陽に宣伝しているのか、よくよくチェックする必要があると言えるでしょう。

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(続く)